日本の美しい手仕事を表現する家具
永田良介商店 × MAKINO URUSHI DESIGN
永田良介商店の洋家具は作りは明治時代に遡る。
家具作りの担い手となったのは日本で木造船を作り続けてきた高い技術を持つ船大工たち。
西欧のデザインと日本の伝統技術が交わり生まれた技法を150年間連綿と紡いできた。
牧野漆工芸が継承してきたのは日本の伝統文化を象徴する素材である漆塗りの技術。
日本を代表する寺社建築の一つである金閣寺舎利殿をはじめとして様々な寺社仏閣や仏像などの修復に携わり確かな技術を評価されてきた。
二つの日本で継承されてきた手作業の技術が出会い、日本でしか作れない、他にはない家具がここに誕生した。
鑿と鉋で作り出す線
木地を作り出す工程それぞれの職人の手作業で行われる。
テーブルの脚部に用いられる”刳りモノ”といわれる装飾は一本の木材から鑿だけで削り出していく。
職人の匙加減が手作業でしか生み出せない彫りの深い曲線を作り出していく。
椅子の仕上げになる線のすべてはすべて鉋で生み出せれる。
角度の違う場所、緩やかにカーブする場所などそれぞれの場所によって形状やサイズの異なるいくつもの鉋を何万回も重ねて椅子のラインが研ぎだされていく。
緑を纏う
漆塗装の最初の作業は下地作りから。木地の表面を整え漆の接着をよくするところから始まる。その上にアルミ箔を手作業で張り付けていくことで、透過した光が様々な方向に反射していくベースが作られる。箔を貼る作業はかなり緻密さを要求される作業であり天板面のフラットな場所以外は箔を貼った後に凹凸が残ると塗装を仕上げた後に凸凹してしまうため、箔を貼りしっかり固定した後、箔がはがれないようにしながら研磨する作業を行い素地として完成する。
その先の作業は塗装と研磨を繰り返すことで深みを持った色の層が完成する。
緑色を含んだ塗膜と漆特有の「透けた飴色」が他の塗料にはない独特の光沢をつく繰り出し、使い込むほどに徐々に透け感が増し、艶が出てくることで美しく変化していくのである。
美しく研ぎあげられた光沢のある表面は、光が当たる角度によって様々な見え方に変化する。
平面の部分だけでなく、曲線の部分まで丁寧に下地から仕上げることによって、同じパーツが見る角度や時間によって新しい表情を見せてくれる。職人の手作業の積み重ねだからこそ生み出せる奇跡の美しさなのだ。
316型ダイニングテーブル(URUSHI GREEN)
W2000 × D960 × H730
3,850,000円(税込)
UR-01型ダイニングチェア
W510 × D560 × H970 × SH430
794,200円(税込)
問い合わせ
永田良介商店
078(391)3737
info@r-nagata.co.jp